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海浜あみだ湯では、解体された家屋の木材を引き受けボイラーで燃やし、水を温めている。約10年前ほど前からオトン(先代オーナー)が始めた運営形態である。過疎化が進んだこの地域では空き家が多くなり、解体される木造建築が増えたことで、このスタイルを取ったそうだ。そんな話しをオトンに聞きながら銭湯での作業していた2023年の初夏の朝、銭湯のすぐ向こうに見える海がキラキラと光っている。ボイラーの着火作業前の準備中、灰の中から黒光りする金属を収集していると、あるイメージが浮かんできた。建築廃材を燃やした後に残る金属を拾う作業は、まるで火葬後の収骨作業のようだな、と。「そうか、この銭湯は町を弔いながら水を温め、終わりに寄り添うことで地域に循環しているのか。」と、気づいた。当たり前だが、この木材一つ一つは元々誰かの住まいで、それぞれに物語があり、記憶が留められている。その考えに至ってからは、この記憶の重量を計り記録することに駆り立てられ続けているのだが、2024年元日にその「気づき」が現実的なものとなる。

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